そろそろタイヤ交換の時期。「スタッドレスタイヤを持つほど雪は降らないけれど、突然の雪には備えたい」と考えて、オールシーズンタイヤを検討している方も多いのではないでしょうか。

でも、いざ選ぼうとすると、ヨコハマのオールシーズンタイヤについてこんな不安が頭をよぎりませんか?

  • 本当に雪道でも滑らずに走れるの?
  • ロードノイズがうるさくて、乗り心地が悪くなるって本当?
  • 燃費が悪くなって、結局高くつくんじゃないか?
  • 買ってから後悔したくない…

その気持ち、痛いほどわかります。

自分も最初は「夏冬兼用なんて、どっちつかずの中途半端なタイヤなんじゃないか?」と疑っていました。

しかし、詳しく調べて実際にその特性を理解すると、日本の気候、特に関東以西の非降雪地域において、これほどマッチしたタイヤはないと確信するようになりました。

この記事では、ヨコハマタイヤが誇る「ブルーアース4S AW21」や、SUV向け最新モデル「ジオランダーCV 4S」について、技術的な裏付けと実際のユーザーの声を交えながら、その実力を包み隠さず解説していきます。

ヨコハマのオールシーズンタイヤの評判と製品特徴

ヨコハマが販売しているオールシーズンタイヤの基本的な性能と、世間の評判について整理していきましょう。

ヨコハマといえば「雨に強い」というブランドイメージがありますが、それはオールシーズンタイヤの分野でも健在なのでしょうか。

ブルーアース4S AW21の雪道性能

ヨコハマの乗用車向けオールシーズンタイヤの主力が「BluEarth-4S AW21」です。

このタイヤの特徴を一言で表すなら、「雪道もしっかり走れて、雨にはめっぽう強いタイヤ」と言えます。

AW21の最大の特徴は、センターからショルダーに向かって広がるアグレッシブな「V字ダイバージェントグルーブ」です。

この独特な溝の形状には、以下のような明確な機能があります。

  • 排雪機能
    回転時の遠心力を利用して、溝に入り込んだ雪を外側へ効率的に排出する。
  • 雪柱せん断力
    深く広い溝が雪をギュッと掴み、踏み固めて蹴り出す力(トラクション)を生み出す。

実際に雪道での性能はどうなのかというと、圧雪路(踏み固められた雪道)であれば、かなりしっかりとグリップします。

ソウタ

「都市部でたまに降るドカ雪」くらいなら、問題なく家まで帰れるポテンシャルを持っています。

新製品ジオランダーCV 4Sの評価

最近、SUVユーザーの間で評判が良いのが、SUV向けに専用開発された「GEOLANDAR CV 4S(G061)」です。

AW21とはアプローチを変え、以下のような工夫が凝らされています。

ジオランダーCV 4Sの技術的特徴

  • 非対称パターンの採用
    V字ではなく、イン側とアウト側で異なる役割を持たせたデザイン。
  • イン側(内側)
    太い溝で雪や雨を効率的に排出する。
  • アウト側(外側)
    剛性の高いブロックで、背の高いSUV特有のふらつきを抑える。

欧州の厳しい寒冷地走行基準をクリアした証である「スリーピークマウンテンスノーフレーク(3PMSF)」もしっかり取得しています。

ソウタ

高速道路で「冬用タイヤ規制」が出た場合でも、チェーンなしで通行可能です。

スタッドレスタイヤとの違いと限界

ここで勘違いしてはいけないのが、「オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤの完全な代わりになるか?」という点です。

結論から言うと、完全な代わりにはなりません。

それぞれの得意・不得意を以下の表で比較してみましょう。

※スライドできます
性能比較オールシーズンタイヤ
(ヨコハマ AW21など)
スタッドレスタイヤ
(ヨコハマ アイスガードなど)
ドライ路面
(夏タイヤに近い安定感)

(柔らかくふらつきやすい)
ウェット路面
(排水性が高く安心)

(滑りやすい傾向あり)
圧雪路
(問題なく走行可能)

(抜群の安定感)
凍結路(氷)△〜×
(滑る可能性大)

(氷上性能に特化)

ヨコハマのオールシーズンタイヤは、あくまで「夏タイヤをベースに雪道対応させたもの」です。北海道や東北の豪雪地帯での使用には向きません。

\アイスガードの評判はコチラで詳しく解説/

ヨコハマタイヤのアイスガードの評判|最新8を徹底解説!ヨコハマタイヤのアイスガードの評判は?最新「アイスガード8」が氷上性能14%UPで登場!静粛性やコスパ、iG7やブリザックとの比較も徹底解説。購入前に知りたい、ヨコハマタイヤのアイスガードの評判をこの記事で解決します。...

凍結路面は滑る?危険性の確認

一番気をつけないといけないのが「凍結路面(アイスバーン)」です。

【警告】凍結路面(アイスバーン)には要注意!

正直にお伝えしますが、ヨコハマのオールシーズンタイヤでも、ツルツルの氷の上では滑ります。

スタッドレスタイヤのような高度な氷上性能技術(吸水ゴムなど)は搭載されていないため、

  • 交差点手前の磨かれたミラーバーン
  • 夜間に濡れた路面が凍るブラックアイスバーン
  • 橋の上やトンネルの出入り口

以上のような路面ではスタッドレスの1.5倍〜2倍近く制動距離が伸びることがあります。

ソウタ

「雪は行けるけど、氷は無理」という認識を強く持ち、凍結の恐れがある日は運転を控える勇気が必要です。

ヨコハマのオールシーズンタイヤ|口コミで検証するメリットとデメリット

カタログスペックだけでは見えてこない、実際に使っているユーザーの「生の声」を分析してみましょう。

メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておくことが大切です。

ロードノイズがうるさいという噂

「オールシーズンタイヤはうるさい」という口コミについては、「車種や路面によっては少し気になるかも」というのが正直なところです。

  • 気になるケース
    ハイブリッド車やEVなど静かな車で、40〜60km/hの中速域を走行時。
    V字パターン特有の「ゴー」という音が聞こえることがある。
  • 気にならないケース
    一般的なガソリン車や、音楽をかけて運転している場合。

「うるさくて会話できない」というレベルではありません。

レグノのようなプレミアム静粛タイヤからの履き替えでなければ、許容範囲内と感じるユーザーが大半です。

\ブリヂストンのレグノの評価はコチラの記事で詳しく解説/

レグノのタイヤ評価|GR-XⅢの静粛性や乗り心地を徹底解説!!ブリヂストン・REGNO(レグノ)のタイヤ評価について、静粛性や乗り心地など実際の使用感を徹底解説します。高級タイヤとして評判の理由や特徴をわかりやすくまとめ、購入前に知っておきたいポイントを詳しく紹介。...

寿命や摩耗に関するユーザーの声

寿命に関しては、高評価が多いのが特徴です。

「冬も走れる柔らかいゴムだから、夏にすぐ減るのでは?」と心配されがちですが、ヨコハマのコンパウンド技術により、夏場の熱い路面でも過度な摩耗を防ぐ設計になっています。

一般的に3万キロ〜4万キロ程度は持つと言われており、これは夏タイヤと大きく変わりません。

燃費への影響と経済性

燃費については、「夏のエコタイヤより数%落ちるが、誤差の範囲」という評価です。

それ以上に、トータルコストでのメリットが圧倒的です。3年間運用した場合のコストをシミュレーションしてみましょう。

※スライドできます
項目A:夏冬2セット運用
(夏タイヤ+スタッドレス)
B:オールシーズン1セット
(AW21のみ)
タイヤ購入費夏5万円 + 冬6万円 = 11万円約7万円
交換工賃(3年分)約2.4万円 (年2回×3年)0円
タイヤ保管料(3年分)約6万円 (年2万円×3年)0円
3年間の合計コスト約19.4万円約7万円

ご覧の通り、10万円以上の節約になるケースも珍しくありません。多少燃費が悪くなっても、お釣りがくるレベルの経済性です。

雨の日のウェットグリップ性能

ここは声を大にして言いたいポイントです。

「ヨコハマのAW21は、雨の日が本当に安心」

スタッドレスタイヤは雨の日のブレーキが苦手ですが、AW21は多くのサイズでウェットグリップ性能「b」ランク(夏タイヤの標準以上)を獲得しています。

太平洋側の地域では、冬でも「雪より雨の日の方が多い」のが現実。

日常の安全性を考えれば、ウェット性能が高いヨコハマは非常に理にかなった選択です。

V字パターンのデザインと排水性

AW21の特徴的なV字パターンは、見た目の評価も高いです。

  • 足元が引き締まってスポーティーに見える
  • 欧州車のようでカッコいい

特にSUVユーザーからの支持が厚いです。

機能面でも、このV字溝が水を強力にかき出すため、高速道路でのハイドロプレーニング現象(水に乗って滑る現象)に強く、大雨の日でもハンドルを取られにくいというメリットがあります。

買って後悔しない人の条件

これまでの評判をまとめると、ヨコハマのオールシーズンタイヤを買って「後悔しない人」は以下のような方です。

こんな人におすすめ(チェックリスト)

  • 東京、大阪、名古屋など、雪は年に数回しか降らない地域に住んでいる
  • 「警報級の大雪の日は、無理せず車に乗らない」と割り切れる
  • マンション住まいでタイヤの保管場所に困っている
  • 毎シーズンのタイヤ交換予約や持ち運びが面倒で仕方ない
  • 雨の日の安全性も妥協したくない

ヨコハマのオールシーズンタイヤ|ライバル製品との比較と選び方

ヨコハマ以外にも魅力的なオールシーズンタイヤは存在します。

主要なライバル製品と比較して、自分に合うタイヤを見極めましょう。

※スライドできます
メーカー/製品名特徴・強み価格帯こんな人におすすめ
ヨコハマ
BluEarth-4S AW21
雨に強い
・日本の湿った雪に強い
・コスパが良い
雨の日の安心感とコスパを重視する人
ミシュラン
CROSSCLIMATE 2
・ドライ性能と寿命が圧倒的
・夏タイヤ以上の走り
予算があり、走りや 静粛性を妥協したくない人
ダンロップ
ALL SEASON MAXX AS1
・超ロングライフ
・経済性に特化
中〜安とにかく長持ちさせて維持費を抑えたい人

ミシュランクロスクライメート2と比較

絶対王者のミシュラン「クロスクライメート2」は、ドライ路面での静粛性やハンドリング、圧倒的な寿命の長さで頭一つ抜けています。

しかし、価格が高いのがネック。

ヨコハマの方がコンパウンドがしなやかで、日本のウェット路面やシャーベット雪への食いつきが良いという評価もあります。

ダンロップやグッドイヤーとの違い

ダンロップは「夏タイヤの1.5倍長持ち」を謳っており経済性は抜群ですが、雪道グリップやウェット性能はヨコハマの方が評価が高い傾向にあります。

グッドイヤーは老舗ですが、設計が古いモデルもあるため、最新技術が詰まったヨコハマAW21の方が、静粛性や剛性感で有利な場合があります。

SUVならジオランダーがおすすめ

もしあなたが

  • RAV4
  • ハリアー
  • エクストレイル
  • CX-5

などのSUVに乗っているなら、迷わずヨコハマの「GEOLANDAR CV 4S」を候補に入れましょう。

  • SUV専用設計
    重い車体を支える剛性が高く、カーブでふらつきにくい。
  • M+S性能
    キャンプ場の砂利道や泥道も走れる。

乗用車用タイヤをそのまま大きくしただけの製品とは違い、SUVの走りをしっかり支えてくれる安心感があります。

ヨコハマのオールシーズンタイヤ|お得に購入して交換する方法

性能が良いのは分かったけれど、タイヤは高い買い物。少しでも安く、賢く購入するためのポイントをお伝えします。

オートバックス等の店舗価格相場

実店舗は相談できて安心ですが、価格はどうしても定価に近くなりがちです。

工賃や廃タイヤ処分料を含めると、思った以上の出費になることも少なくありません。

ネット通販タイヤフッドが安い理由

おすすめは、ネット通販サイトの「TIREHOOD(タイヤフッド)」などを活用することです。

ネット通販が安い理由

  • 店舗を持たないため、人件費や家賃がかからない。
  • 大量仕入れによるスケールメリットがある。
  • 中間マージンをカットし、タイヤ本来の価格で提供できる。

ヨコハマのような国産タイヤでも、実店舗より2〜3万円安く買えることがよくあります。

近くの取付店へ直送するメリット

「ネットで買うと交換が面倒…」と思っていませんか?タイヤフッドなら、以下の流れでスマホ一つで完結します。

  1. ネットでタイヤを選び、購入する
  2. 同時に、近くのガソリンスタンドや提携工場で取付予約をする
  3. タイヤは取付店に直送される(自宅での受け取り不要)
  4. 予約日時に車で店に行くだけ(手ぶらでOK)

この「Amazon感覚でタイヤ交換ができる手軽さ」は革命的です。重いタイヤを運ぶ苦労から解放されます。

車検のタイミングでの交換が最適

ベストな交換タイミングは「車検」の時期です。

車検見積もりで「タイヤ交換が必要」と言われたら、その場では断り、「自分で用意します」と伝えましょう。

車検までにネットで安くオールシーズンタイヤに履き替えておけば、車検費用を節約でき、さらに「次の冬からはタイヤ交換不要」という快適な状態で車検をパスできます。

まとめ|ヨコハマのオールシーズンタイヤの評判総括

ヨコハマの「BluEarth-4S AW21」や「GEOLANDAR CV 4S」は、日本の気候にジャストフィットした、非常にバランスの良いタイヤです。

  • 雪道性能
    圧雪路なら問題なし。
    ただし氷(アイスバーン)は苦手なので無理は禁物。
  • ウェット性能
    雨に強いヨコハマの技術は健在。
    夏タイヤ以上の安心感がある。
  • SUVユーザー
    剛性の高い最新の「ジオランダーCV 4S」が特におすすめ。
  • 購入方法
    ネット通販を活用すれば、国産タイヤでも驚くほど安く装着可能。
  • 年に数回の雪のために高いスタッドレスを買う
  • 保管場所に悩む
  • 毎シーズン交換の手間がかかる

そんなストレスから解放されて、一年中安心してドライブを楽しめる生活を手に入れたいと考えているあなた、この機会にヨコハマタイヤのオールシーズンタイヤを試してみてはいかがでしょうか。